1987年OLIVER
PEOPLES（オリバーピープルズ）のデビューコレクションのうちの１つ、OP-505。1920年代のスタイルを思い出させる名品で、同社を代表するアイコンモデルになります。通常モデルはプラスチックリムとメタルブリッジ＆メタルテンプルのコンビネーションですが、プラスチックリムを鼈甲にバージョンアップしたスペシャルな1本です。

鼈甲（べっこう）とは、南方の海に生息する玳瑁（タイマイ＝ウミガメの一種）の背と腹の甲羅を巧みに加工・細工した製品の事を指し、タイマイは大きいものは50～60歳代で畳一畳にもなります。鼈甲はたんぱく質で天然（自然）のものなのでアレルギーは起こりません。1993年、ワシントン条約により甲羅の輸入が禁止されました。よって現在は1992年以前に輸入した鼈甲を使用しています。

通常のプラスチックフレーム同様に、ブリッジ、ヨロイ、テンプルのメタルパーツ全てに施された、美しく繊細な彫刻の見事な調和が感じられるフレームです。ブリッジ部分のメタルに適度なしなりが生まれ、掛け心地も柔らかです。
シンプルなプラスチックフレームやメタルフレームに比べ、コンビネーションフレームはパーツが多く、そのためフレームの組み上げに高い技術を要し、熟練した鼈甲眼鏡職人によって仕上げられます。

天然素材の持つ上品な佇まい、表面の滑らかな仕上げ方など、鼈甲にはプラスチックにはない吸い込まれるような美しさがあります。使用することで表面の光沢が無くなり、定期的な磨き直しなどのメンテナンスを想定して耳にかかるモダン部分は通常よりも太めになっており、鼈甲の美しさをより感じていただけます。

ぜひ店頭でお試し下さい。