眼鏡のメンテナンスとは?(フレーム研磨編)|裏側をお見せします

こんにちは。

本日は眼鏡のメンテナンスについてです。

今回お客様からお預かりしたフレームはトムフォードのプラスチックフレーム。

艶が消え傷が沢山ついてマット(艶消し)の状態になっています。

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フレームが白くなる現象の原因とは?

フレームが白くなる現象には、フレームの素材に酸性のプラスチックを使用していることが関係しています。

メガネに付着しやすい顔の皮脂や汗・整髪料の成分を除去せずに放置していると、酸性のプラスチックが化学反応を起こし、油分が抜けて白く乾燥するため、フレームが白く斑点のように見えるというわけです。

また長い間同じメガネを使用しているとプラスチックが酸性→アルカリ性→中性に変化した結果フレームが白くなることもあり、皮脂や汗以外にも、メガネを水に濡れたままの状態で放置しているとフレームが白くなることがあります。

濡れたままの放置はフレームに汚れを発生させるだけでなく、レンズに水垢ができる原因にもなります。

雨に濡れてしまったときやメガネをかけて入浴したときは、しっかりとクロスで拭いて水気を取ってあげるのが良いです。

ご家庭にあるアレで眼鏡が綺麗になります

ご家庭にある身近なもので汚れを落とす方法もございます。

それは研磨剤入りの歯磨き粉

変色したフレームの表面を削り取って落とすことができます。

落とし方も簡単で「柔らかい布に歯磨き粉をつけてひたすら磨き続ける」です。

白い汚れの落とし方は、以下の手順を参考にしてください。

  1. 研磨剤入りの歯磨き粉を指に付ける
  2. 白くなった部分を優しくこする(レンズに研磨剤が付かないよう気を付けて行います)
  3. 変色が落ちてきたらクロスで変色部分を丁寧に磨く
  4. 磨いたあとは水で濡らして歯磨き粉を洗い流す
  5. 乾燥した布で水気を拭き取る

※もし試される方は、白くなった部分は折れやすくなったり変形しやすくなったりしているので、注意して行ってください。

また、少しでも水気が残っていると、フレームと水の化学反応で白くなってしまいます。掃除後は乾燥したタオルでしっかりと水気を拭き取ってください。

しつこい汚れにはサンドペーパー

もしも歯磨き粉だけで汚れが落ちない場合は、サンドペーパーを使うと効果的です。

サンドペーパーの表面に歯磨き粉を付けて、傷ができないよう丁寧に優しく磨いてください。サンドペーパーは、一番細かい目を選ぶと汚れが落ちやすいです。

※上記ご紹介の方法は白い部分を取るのみです。艶出しはまた別で行う必要があります。

艶出しの準備が整いました

表面の傷・汚れを取り除いた後はいよいよ艶出しの工程です。

眼鏡屋さんのメンテナンスで良いフレームを更に長く使える眼鏡へと仕上げます。

今回は上記でも解説したサンドペーパーを使用し、各パーツ毎に汚れ・浅い傷を整え、フロント・テンプルの3つのパーツにバラシた状態にします。

眼鏡のメンテナンスとは?(フレーム研磨編)|裏側をお見せします-つぶやき 加工

全体の白い部分の除去を行い凹凸が整うことで、艶々の綺麗な仕上がりになります。

艶出しの作業(バフ掛け)を始めます。

傷・汚れ等を確認しながら全体を磨いて綺麗にしていきます。

眼鏡のメンテナンスとは?(フレーム研磨編)|裏側をお見せします-つぶやき 加工

細かい鼻の部分は道具を変えて磨き、全体の仕上げを行います。

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before → After

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他の部分はこんな感じです。

いかがでしょうか?

艶が消えている原因は簡単に言うと細かい傷(マットになっている)がついているから光が反射しないということです。

浅い傷を整えることで傷もほぼほぼ消え、目立ちにくくなります。(深い傷は残ります。)

新品までとはいきませんが、80%位は元の状態へ蘇らすことが可能です。

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日々のお手入れが長持ちさせる秘訣です

メガネやサングラスを長く使うコツとしてはいくつかあります。

まず、フレームを使用する限り必ず汚れが発生しますが、ご自身でのメンテナンスかお店でのメンテナンスが必要です。

定期的な洗浄は大事です。

特に1本のみを毎日使用されている方は汚れやすいと言えるでしょう。

毎日の服や靴を同じものを身に着けないないのと一緒で、眼鏡を2本、3本をローテーションで使いまわすことで1本あたりの使用頻度を少なくして劣化を抑える方法も良いのかなと思います。

フレームが白くなる原因は皮脂や汗、整髪料の成分の付着なので、日々の洗浄でそれらを落としましょう。

メガネを洗浄する際は、以下の手順を参考にしてください。

  1. 軽く水洗いをしてゴミやホコリを流す
  2. 乾燥した布で水分を拭き取る
  3. メガネ全体にメガネクリーナーを付ける
  4. 指のはらでクリーナーを伸ばして皮脂汚れを落とす
  5. 水で軽く洗い流す
  6. 乾燥した布で水分を拭き取る
  7. 仕上げにメガネクロスでメガネ全体を拭く

メガネクリーナーがない場合は台所洗剤で代用することもできます。

その場合は、必ず中性洗剤を使用してください。

また、メガネの洗浄は、必ず水洗いで行ってください。

お湯を使用するとレンズが膨張したりフレームが変形したりする
ので絶対にやめましょう。

フレーム磨きや調整などの詳しい内容はスタッフまでご相談ください。

 

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